- 著者
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難波 博孝
- 出版者
- 日本文学協会
- 雑誌
- 日本文学 (ISSN:03869903)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.8, pp.37-46, 1996
本論は、まず、「物語」を対象に対する解釈図式と定義し、その「物語」が私たちを自動化された解釈へと誘惑していることを述べる。次に、言語の解釈の過程を詳細に検討し、「物語」の介入の可能性を見る。次に、文学について三種の世界構造の考えを導入し、また、解釈における世界解釈のレベルを設定し、それぞれの諸相で「物語」の介入の可能性を探る。最後に自動化された「物語」から逃れるために、国語の授業で行うべきことを述べる。