著者
斎藤 英喜
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1-12, 1989

平安朝の儀式書に「玉躰」の平安を卜する「御体御卜」という儀礼次第が記されている。そして儀礼の担い手である宮主の口伝書では、天皇の身体に祟りなす神が天照大神であると「毎時」に卜すことが口伝されていた。皇祖神としての天照大神を語る『記』『紀』神話の様式は、天皇の身体にまつわる<秘儀>から見えてくる、荒ぶる祟咎神としての天照大神の身体を、その表現から隠すことで獲得されていたのである。

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