著者
小二田 誠二
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.36, no.12, pp.49-59, 1987-12-10

馬場文耕作とされる「皿屋舗辯疑録」の構成要素の検討を通して、皿屋敷伝承の実録化に関与した文化圏について考察する。この伝承は、巡国の聖や祐天説話を生んだような浄土宗門の説教僧の手を経て実録化されたと考えられる。この事情は、本作が、説教から近世的な講談への過渡的な意味を持つことを示すと共に、講釈師の文化圏が、説教者達と、かなり深く重なり合って、近世口承文芸、舌耕文芸の形成に関って来た事も示唆している。

言及状況

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聖冏のこと。 番町皿屋敷のお菊を成仏させたのが聖冏ってことになってる、と言う話は、真面目な研究者はご存じないだろうと思う。 https://t.co/TaMUNcLkEB でちょっと触れたけど、「弁疑録」にある奇瑞の出典については… https://t.co/0qiikNfX4n
この件。 姫路城、千姫、弘経寺、と言うのは、まさに修士論文の一部、私の日文協デビュー研究であり、累・祐天に繋がる線なのですよね。 加えて、今年は聖冏上人600回忌だし。 今年はそっちに縁がある年らしい。… https://t.co/CF1Pzl7HLC
@KONITASeiji ちなみに、高田先生が評価してくださった拙論、「実録体小説の原像 : 「皿屋舖辨疑録」をめぐって」(『日本文学』 36(12), 1987-12)は、PDFで公開されています。 https://t.co/B8a5i9PiRj

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