著者
勝田 和學
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.64-76, 1986

萩原朔太郎は大正二年に詩人としてデビューした。その時、北原白秋が大きな影響を与えたと考えられるが、従来の研究では、その過程と意義が必ずしも明確にされなかった。本稿は、白秋の歌集『桐の花』の「哀傷篇」に着目し、そこに描かれた人妻との恋とその罪に苦悩する作者の赤裸々な姿に感動した朔太郎が、それを契機に詩集『思ひ出』を再評価し、詩とは幼児の如き純真さで真実を捉えるものという詩観を確立したことを明らかにし、そこに白秋の影響の最大の意義を見ようとするものである。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (31 users, 55 posts, 65 favorites)

『ソライロノハナ』は題名は白秋に、構成は啄木にそれぞれ倣うという形になっている。 なんかもうしんどいのでタイトルとURL載せますね 「大正二年の萩原朔太郎――白秋の影響とは何か――」 https://t.co/1PO8sfc9XH
@sv_g8 「大正二年の萩原朔太郎――白秋の影響とは何か――」ですね!CiNiiでオープンアクセス出てましたのでURLも一緒に https://t.co/1PO8sfc9XH
1 1 https://t.co/SkSr7ThSD8 https://t.co/3xwwhdREQG
CiNii 論文 -  大正二年の萩原朔太郎 : 白秋の影響とはなにか https://t.co/1PO8sftLmh #CiNii

収集済み URL リスト