著者
小澤 俊介 藤本 光司
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.30, pp.206-207, 2014

学校の教科指導や特別活動において班編成を軸とした学習をすすめることが多い。ただ,無作為抽出型(出席順の輪切りなど)の班編制では,学習者の情意的特性が偏り,班の活気や学習到達度に影響する場合もある。前報では. FFS理論を活用して中高生のリーダー特性を分析し,リーダータイプの出現率や因子特性を一般社会人と比較した。本稿では,筆者が5年間コーチを務めたS高校ラグビー部の生徒(以下,本チーム)に対し,FFS理論の調査を実施し生徒個人の特性やそのポテンシャルを考察した。その結果,4つのタイプの出現率や因子平均値を一般の中高生と比較すると大きな差が現れた。さらに,日本人とアメリカ人の因子特性を比較すると,アメリカ人の因子特性に近いことが判明した。これらの結果を参考にして練習や試合に取り組んだが,安易にポジションの変更をするより,生徒が自己の特性をメタ認知し,チームプレーを通して個人スキル向上を目指す指導にシフトしたほうがチームを形成する上で効果があった。

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こんな論文どうですか? 主体的な学びを支援するためのチーム学習に関する研究(2) : ラグビーチームの生徒特性分析によるチーム指導の一考察(教育実践2,研究発表II(小澤 俊介ほか),2014 https://t.co/Y2N3dLV1Bz 学校の…

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