- 著者
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西山 教行
程 遠巍
- 出版者
- 日本フランス語教育学会
- 雑誌
- Revue japonaise de didactique du français (ISSN:18805930)
- 巻号頁・発行日
- vol.8, no.1, pp.32-48, 2013
本稿は東アジアにおける『ヨーロッパ言語共通参照枠』の受容について,中国と台湾の事例を論ずる。両国はそれぞれ『参照枠』の翻訳を刊行し,中国語,英語教育,また台湾では,台湾語,第二外国語教育にも『参照枠』の影響を認めることができる。しかしその受容は共通参照レベルにほぼ限られており,台湾ではこれをアメリカの教育文化が生み出した「スタンダード」の変種として活用する動きもある。しかし,『参照枠』はアカウンタビリティなどアメリカ流「スタンダード」の特徴を持たず,トップダウン型の教育装置ではない。