著者
陳 鶴 井上 純一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.326, pp.79-84, 2014-11-14

多数の非一様なエージェントのミクロな振る舞いから,システムのマクロな現象を説明する試みは,脳神経系の問題だけではなく,多くの自然科学や社会科学においてさえも有効なアプローチである.そこで,我々は大卒労働市場において,各就活生に彼ら固有の「特徴ベクトル」を割り振り,企業の持つ「選別ベクトル」との内積(近さ)に応じて企業側が内定を出す確率モデルを考え,そのジョブ・マッチングプロセスを数値的に評価する.単純な一元的「成績」によるマッチングと比べ,多様な「モノサシ」を用いて企業が人材確保する場合には「内定数格差」に違いが得られるはずである.我々は昨今,財界で求められている「人材/組織の多様性」,すなわち,学生の多様性,企業の多様性が結果としてどの程度,社会的格差を改善するのかに関し,簡単な計算機実験を行ったので,その結果を報告する.

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

1 1 https://t.co/whRRjcQIXG https://t.co/TLbhXqZ4gt
こんな論文どうですか? 確率的労働市場における社会格差創発シミュレーション(BCI/BMIとその周辺,一般)(陳 鶴ほか),2014 https://t.co/zsI09pUB8a

収集済み URL リスト