- 著者
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三石 邦廣
- 出版者
- 飯田市美術博物館
- 雑誌
- 伊那谷自然史論集 (ISSN:13453483)
- 巻号頁・発行日
- vol.15, pp.51-56, 2014
筆者は2008年〜 2009年に,飯田市上郷野底山において巣箱を利用した調査を行った.今回は,飯田市上村において生息・生態的な調査を行い,その結果ヤマネおよびヒメネズミが生息していることを確認した.巣箱を利用したヤマネは,巣場所近辺から巣材を搬入していること,巣材はコケや樹皮といった単一材多いことが分かった.また,ヒメネズミは,巣材として枯葉を最もよく利用することが分かった.スギを主とする林地においてはヒメネズミは,スギの樹皮を枯葉と混ぜて巣を作ることが分かった.ヤマネおよびヒメネズミの繁殖期は,年に1回から2回あることが推察される.