- 著者
-
奥田 晴樹
- 出版者
- 金沢大学地域連携推進センター
- 雑誌
- 金沢大学サテライトプラザミニ講演記録
- 巻号頁・発行日
- vol.9, no.2, 2008-02-26
幕末政治が抱え込んだ「内憂外患」のジレンマは、どのような構図だったか。その解決策を模索する幕府がたどり着いたのは,「四民共力」政策だった。しかし,今度はそれを実現する政治や社会経済の仕組みが問題となり,立憲政体導入構想が登場してくる。そして,これが幕末維新の激動の中で,どのように国家の意思となっていったかを追跡する。明治維新の基本線を「四民共力」から「四民平等」への過程として再検討してみたい。