著者
小野 正樹
出版者
筑波大学留学生センター
雑誌
筑波大学留学生センター日本語教育論集 (ISSN:13481363)
巻号頁・発行日
no.13, pp.117-128, 1998-02-20

本研究は日本語とドイツ語の初級教科書のダイアローグを取り上げ,情報提供内容の異なりを見たものである。言語と情報提供内容の関わりがあると仮定した上で,情報内容を情報提供者の1)アイデンティティ,2)感覚,3)行為,4)所有物,5)家庭,6)所属組織,7)所属地域,8)文化の8 つの範疇に分類し,どのような情報内容が初級教科書で取り上げられているのかを観察した。その結果,日本語では家庭や所有物についての情報提供が多く,また,目標言語からみて異国で作られた教科書は文化の内容が多いことが明らかになった。\This paper examines the tendency of "informative" content in conversations found in textbooks of Japanese and German. The following eight areas of information are investigated: 1) identity, 2) feelings, 3) activity, 4) possessions, 5)family, 6) organization of affiliation, 7) area of affiliation and 8) culture. We conclude from this observation that we can see more information about family and possessions in Japanese textbooks, and that the textbooks written abroad involve more information about culture.

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[日本語教育関連の論文・資料 396] ◇ <II.教材・教授法>初級教科書の情報提供に関する日独対照研究 https://t.co/kfXTjbFdlO #日本語教師 #日本語教育 #日本語学校
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