著者
大島 明秀
出版者
熊本県立大学文学部
雑誌
文彩
巻号頁・発行日
no.7, pp.44-52, 2011-03

近代日本を主たる視座として、ケンペルをめぐる多様な読書の在り方を検討した。その結果、近代に生じた新たなケンペル著書の利用法として日本起源論の典拠とされる動きが認められる一方で、近世後期における志筑忠雄訳「鎖国論」の受容状況と同じく、相変わらず日本の優秀性を説く外国文献(典拠)として持ち出されることも確認できた。

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大島明秀「近代日本におけるケンペルの読まれ方」(『文彩』7、2011年)は、志筑忠雄の「鎖国論」だけが日本における唯一の受容のあり方だったわけではないことを指摘しつつ、ケンペルの読まれ方を通じて近代日本を考察する。 http://t.co/g3GKl14RmM

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