著者
井田 歩美 猪下 光
出版者
ヒューマンケア研究学会
雑誌
ヒューマンケア研究学会誌 (ISSN:21872813)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.7-13, 2014

本研究の目的は、ソーシャルメディア上における1 歳未満の児をもつ母親の育児に関する発言状況から利用実態を明らかにし、今後の育児支援に向けた研究の糸口を見出すことである。分析対象は株式会社 ベネッセコーポレーション『ウィメンズパーク』内「0 ~ 6 カ月ママの部屋」「7 ~ 11 カ月ママの部屋」での母親の発言である。1 年間34 万件超の発言を分析した結果、母親達がソーシャルメディアを利用する曜日は平日が多く、母親は児の月齢、性別、出生順位などの自己紹介から発言を始め、育児への疑問や不安、思いや本音などを語っていた。母親にとってのソーシャルメディアは、育児情報の収集や意見交換などに利用され、新たなコミュニティとしての機能を果たしていることが明らかになった。 今後、ソーシャルメディア上の母親の発言を詳細に分析することは、新たな育児支援策を検討する上で有益であると示唆された。

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井田歩美・猪下光(2014).1歳未満の児をもつ母親のソーシャルメディア上における育児に関する発言の実態 : 延べ34万件の分析 ヒューマンケア研究学会誌, 5(2), 7-13. http://t.co/67bQtycsY7

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