著者
丸山 啓史
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
no.122, pp.87-100, 2013-03

障害児の母親の就労に関して,祖父母による援助は重要な影響をもつと考えられる。本稿では,59人の母親を対象とする調査に基づき,母親の就労との関係で祖父母が担っている役割を示している。その役割とは,障害のある子どもを預かることや,学校等への送迎を担うことなどである。そうした祖父母の役割は,母親の就労にとってほとんど不可欠なものになっている。しかし,祖父母による援助が得られない場合もある。また,祖父母の加齢にともない,祖父母が母親を援助することは困難になる。祖父母による援助への依存は,母親の就労を不安定なものにしている。

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日本でよく見かけるのは就労支援の形かな。「障害児の母親の就労と祖父母による援助」 https://t.co/5cEgAK043p 。なかなか興味深い論文だった。

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