- 著者
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髙坂 康雅
- 出版者
- 和光大学現代人間学部
- 雑誌
- 和光大学現代人間学部紀要 (ISSN:18827292)
- 巻号頁・発行日
- no.5, pp.53-60, 2012-03
本研究の目的は、大学生における共同体感覚と社会的迷惑行動及び向社会的行動との関連を検討することである。大学生436名(男子258名、女子171 名、不明7 名)を対象に、共同体感覚尺度(高坂,2011)、社会的迷惑行動項目(吉田他,1999)、向社会的行動項目(菊池, 1988)で構成された質問紙調査を実施した。その結果、共同体感覚は向社会的行動と正の相関を示す一方、「ルール・マナー違反」との正の相関もみられ た。特に、共同体感覚のうち「所属感・信頼感」が「ルール・マナー違反」と関連を示した。これらの結果から、Adlerの共同体感覚に関する理論の一部は 支持されたが、社会的迷惑行動との関連は支持されたとは言えず、研究方法などを含め、さらなる検討が必要であると考えられた。