著者
虎尾 充
出版者
北海道立水産試験場
雑誌
北海道水産試験場研究報告 = Scientific reports of Hokkaido Fisheries Research Institutes (ISSN:21853290)
巻号頁・発行日
no.83, pp.27-36, 2013-03

1997~1999年の5~7月に網走湖内で稚魚ネットを用いてワカサギの採集を行ない,湖内分布と発育様式を検討した。採集されたワカサギは全て仔魚期(Phase A~F)の個体であった。ワカサギ仔魚は発育初期に河川流入域付近に比較的高密度に分布していたが,湖内加入後は速やかに湖内全域に分散すると考えられた。分散後の分布密度や発育段階組成は一様ではなかったが,特定の時期や水域に集中する傾向は見られなかった。仔魚密度指数は1997年級が574個体/曳網で最も高く,1998年と1999年はそれぞれ177個体/曳網と190個体/曳網でほぼ同程度であった。発育速度は1997年級群が最も低かった。

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