- 著者
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柏木 友太
小北 直宏
丹保 亜希仁
川田 大輔
鈴木 昭広
藤田 智
- 雑誌
- 臨床体温
- 巻号頁・発行日
- vol.31, no.1, pp.38-41, 2013-12
出版社版[症例1]夏山登山で20〜60歳代の男女6人が風雨で動けなくなり遭難した。60歳代の女性1人は来院時心肺停止状態で死亡した。別の60歳台女性1人と30歳台男性が軽度低体温症で入院となった。[症例2]氷点下の屋外でランニング中の高校生3人が意識障害を来し搬送された。救急隊到着時鼓膜温35.6℃であったが、寒冷環境下の運動により体温が喪失し低体温症に至ったと考えられた。【結語】偶発性低体温症が発生する要因として冷温環境に加えて強風・熱産生のための体内エネルギーの枯渇・運動による発汗・脱水等が挙げられる。症状の進行は急速で数時間で死に至る。意識・震え・生命兆候の有無により重症度を判断できる。