著者
栗田 昌之
出版者
法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会
雑誌
公共政策志林 = Public policy and social governance (ISSN:21875790)
巻号頁・発行日
no.3, pp.29-45, 2015-03

本稿では,戦後の災害対策の政策を,その前提となる政治,行政,国民の認識の変化を念頭に,防災関係の法令及び予算を概観し,次に危機管理研究の成果である危機の定義と危機の段階的把握を整理した上で,災害政策の傾向,すなわち災害政策が「防災」から「危機管理」へ変化,拡大されていく過程及びその意義を明らかにする。初めに戦後の我が国の災害を概観し,同時期の災害関係の法令と予算を検討する。次に災害政策を考える上で参考となる危機管理研究の成果である危機の定義と危機の段階的アプローチを整理する。最後に政治・行政の分野で災害対策が「防災」から「危機管理」へ拡大あるいは統合されていく過程を明らかにしその意義を考察する。

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