著者
山田 奨治
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.103-128, 2009-11

六十四種類の「百鬼夜行絵巻」を対象に、その図像の編集過程の復元を試みた。描かれた「鬼」の図像配列の相違に着目し、情報学の編集距離を使って絵巻の系統樹を作成した。その結果、真珠庵本系統の「百鬼夜行絵巻」の祖本に最も近い図像配列を持つのは、日文研B本であるとの推定結果が得られた。また合本系の「百鬼夜行絵巻」についても図像配列を比較し、それらの編集過程の全体像を推定した。

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CiNii 論文 -  「百鬼夜行絵巻」編集の系譜--情報学からの解明 https://t.co/vZKl1kzbPF #CiNii こちらが画図における鬼や妖怪の配置を「遺伝情報」として分析し、系統を解析するという研究。真珠庵本については確定ではないけど、最古とは思い辛い感。
CiNii 論文 -  「百鬼夜行絵巻」編集の系譜--情報学からの解明 https://t.co/vZKl1kzbPF #CiNii なんとなく調べていたらこれ凄く面白かった。真珠庵本が最古の原型って思いこんでたけど、そもそももう古い知識やったんやな……

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