著者
大塚 忠
出版者
關西大学經済學會
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.311-345, 2013-03-10

ドイツの公的職業訓練制度を基準に、戦後日本で試みられた技能工養成制度に焦点を当てドイツの制度に近くなるには、どんなところが制度設計上欠けていたのかを「技能工養成規定」と58年職業訓練法を中心に検討した。すでに職業訓練法の体系が構築される時点で、日本の職業訓練は大きくドイツからは離れてしまっていた。企業内養成制度の域を超えるような社会的規制は高度成長の中で失われていったのである。技能向上のために長期のオールラウンドの徒弟的訓練をする必要がなくなったことが背景になっていた。TWIプログラムの企業内定型訓練化がそれを可能とした。

言及状況

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"1968 年新職業訓練法…が…大企業の企業内終身雇用のもとでの訓練体系を背景としたものであると指摘し、訓練制度の設計を大企業が主導していること、中小企業の実態からはかけ離れた提案" →職業訓練の変遷

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CiNii 論文 -  ドイツから見た日本職業訓練制度史論 : TWI監督者訓練法の与えた影響 https://t.co/LXyyWgOT0u #ドイツ

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