著者
稲葉 浩幸
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.15-30, 2010-07

本稿では, わが国に近代的保険業が誕生した明治期に創刊された, 宮武外骨による諷刺雑誌『滑稽新聞』と北沢楽天による漫画雑誌『東京パック』の中から, 保険について書かれた記事を抜粋し, 創成期の保険業の状況を解読することを目的とする。特に, 当時人気を博した諷刺漫画は, 辛らつかつ滑稽味に溢れた作風で保険の制度や保険会社を鋭く調刺した。 (英文) This paper looks at Gaikotsu Miyatake 'Kokkei Newspaper' and Rakuten Kitazawa 'Tokyo Pack' from the viewpoint of insurance after Meiji era in Japan. Especially, the popular caricatures sharply satirized the system of insurance and the insurance company at Meiji ear by the style that had sense of humor and bitter irony.

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