- 著者
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岡村 正幸
- 出版者
- 佛教大学福祉教育開発センター
- 雑誌
- 福祉教育開発センター紀要 (ISSN:13496646)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, pp.69-84, 2016-03-31
1970年代における急速なグローバル化と経済的危機の進展以後、財政的赤字を背景に「大きな政府」から「小さな政府」への移行が求められてきた。いわゆる後期近代における「福祉国家の近代化」にどう対応していくのか。社会福祉の社会的機能の見直しが求められている。ここでは2014年ソーシャルワークのグローバル定義の見直しの中、ヨーロッパを中心に語られるソーシャルワークの危機を手がかりに新しい多元的な福祉供給体の位置づけと、そのもとでの方法としてのソーシャルワークの機能と手続きについて検証をしてみたい。その際、福祉臨床という視点と立場をとることを通して「福祉臨床論」構築の足がかりとしたい。福祉臨床論福祉国家の近代化多元的福祉国家ソーシャルワーク