著者
松本 奈緒 MATSUMOTO Naho
出版者
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 = Bulletin of the Center for Educational Research and Practice, Faculty of Education and Human Studies, Akita University (ISSN:13449214)
巻号頁・発行日
no.38, pp.59-66, 2016-03

本研究の目的は創作ダンスの熟練教師指導映像に対する大学院生の認知について明らかにすることである.研究対象者は3 名の大学院生であり,既に中学校,高等学校の保健体育教諭と小学校教諭の免許を持っているが学部でのダンス経験はない者であった.30分の長さの指導映像2 種を観察後,対象者は気づいた点を自由記述し,KJ法にてまとめた.本研究によって,熟練者のダンス指導の映像を見ることにより,大学院生は明確な目標の提示,教材の工夫,様々な学習者への関わり方等の教育学的に成功裏の授業構造について,また,表現につながる手段,多様な動き,認め合い評価等のダンスの特性に合った具体的な方法の2 つの側面で気づくことが確認できた.従って,それまでのダンス経験がほとんどない受講者であっても,熟練者のダンス指導に触れることによってダンスの指導の工夫や教材,場の設定,学習過程,声かけ等様々な事項が学習できたことが明らかとなった.

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