著者
松尾 七重
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.183-190, 2014-03

本研究の目的は,就学前教育と小学校算数教育との円滑な接続を可能にするために,就学前教育と小学校教育の連続性を考慮した算数教育プログラム案を示すことである。そのために,算数科における数と計算,量と測定領域の学習指導内容の困難性に対する小学校教師の意識,及び幼稚園等での活動と,数と計算,量と測定領域の学習指導内容とのつながりに対する小学校及び幼稚園等教師の意識に関する調査結果を基に,就学前教育と小学校教育の連続性を考慮する必要がある内容を抽出する。そのうち,幼稚園等での活動を関連づけることで問題の解決が可能となる内容について,意識調査の結果とそこで生じた問題への対応策,幼稚園の体験実態,小学校低学年段階の算数の学習指導内容,幼稚園でのプレ体験,小学校での授業改善及びその効果という項目を含むプログラム案を作成する。結果として,何時何分のよみ・表現,長さ比べ等,21項目に関する案を作成できた。

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