著者
妹尾 裕彦
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.317-332, 2015-03

「近未来石油枯渇論」は石油および石油開発に関する基本的知識を欠いた誤謬であり,「人類にとって利用可能と見込みうる石油の総量」は非常に多い。また,石油採掘量の増加に貢献しているイノベーションを概観すれば,「人類にとって利用可能と見込みうる石油の総量」がさらに伸びる余地が十二分にあることがわかる。「近未来石油枯渇論」に基づいた文明縮小という選択は,単に不要なだけでなく,未来人に対して不遜であり,しかも倫理的にも大きな問題を孕んでいる。化石燃料に依存した現代文明は今後も長らく存続し続けられるが,そのためにはイノベーションが肝要である。

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枯渇は300-400年先という説。 採掘現場をみてみたいな。 https://t.co/7ivBcVQsvH
こんな論文どうですか? 「近未来石油枯渇論」の誤謬と埋蔵量・可採年数・総資源量の真実 : 文明縮小論はなぜ不適切なのか?(妹尾 裕彦),2015 https://t.co/PboaxTlXsu

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