著者
横須賀 俊司
出版者
県立広島大学
雑誌
人間と科学 : 県立広島大学保健福祉学部誌 (ISSN:13463217)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.19-31, 2016-03

日本の自立生活運動は,1970 年代に展開されていた障害者運動が80 年代にアメリカの自立生活運動を受容することで発展していったとされる。しかし,1970 年代から1980 年代に向けて,どのような移行があったのかは明らかではない。アメリカ自立生活運動の成果の一つはアテンダントサービスを定着させたことである。したがって,どのような過程を経て,アテンダントサービスが定着していったのかを記述,考察することで,どのようにアメリカ自立生活運動が受容されていったのかを明らかにすることができる。その際,「第9 回車いす市民全国集会・兵庫」を事例にした。この事例を選んだ理由は,アテンダントサービスを実際に導入していったということによる。結論としては,自立生活運動の理念や思想の普及が必ずしも要件になっていないことが明らかになる。原著

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