著者
林 博史
雑誌
自然人間社会 (ISSN:0918807X)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-31,

1942年2月にシンガポールで日本軍がおこなった華僑粛清事件は、アジア太平洋戦争期における日本軍の代表的な残虐行為としてよく知られている。シンガポールでは体験記や資料集が数多く刊行され、日本側の関係者の証言もある程度は出されているが、この事件の全容を解明した信頼できる研究が日本にもシンガポールにもない。そうした中で本稿は、この粛清事件の全体の概要を、日本側の動きと要因を中心に明らかにする。まず粛清の命令・実施要領の作成・実施過程を日本側資料によって明らかにする。また日本軍の構成、華僑政策の特徴など背景について分析し、定説がなく議論となっている犠牲者数の検討、粛清をおこなった理由について検討する。シンガポール華僑粛清が、シンガポール占領前から計画された華僑に対する強硬策の一つであり、長期にわたる中国への侵略戦争のうえになされた残虐行為であると結論づけている。

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@yMOfVU5mOqJcntl その記載、抗日運動の中心になっていると見なしていた[4][5]。 [5]は林博史による。 さて、林博史の論文を見てみようか。 長期にわたる中国への侵略戦争のうえになされた残虐行為であると結論づけている。 https://t.co/dEpEDnobzA https://t.co/FyrR9QCjvx

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