著者
渡邊 ゆきの
出版者
奈良大学大学院
雑誌
奈良大学大学院研究年報 = Annual reports of the Graduate School of Nara University (ISSN:13420453)
巻号頁・発行日
no.22, pp.1-18, 2017

" 慶応4/明治元(1868)年~2(1869)年に発生した戊辰戦争戦没者の墓は、亡くなった土地や出身地など全国に点在している。墓石は文字だけでなく形状や石材等、被葬者・建立者の様々な情報を内包しており、後世に伝えるべき重要な文化財である。戊辰戦争から150年近くが経過した今、墓石の劣化が深刻化しており、いち早く保存対策を講じる必要がある。 本稿では同時期に全国各地の異なる環境下で建立された戊辰戦争戦没者の墓石の劣化状態を調査・比較し、石造文化財の劣化傾向を明らかにすることを試みた。また、墓石の劣化状態をA~Dの4段階で評価し、墓石の劣化危険度を視覚化した。 調査の結果、石造文化財の劣化の進行には、用いられている岩石の種類と凍結破壊注意日の出現回数が影響することを確認した。"

言及状況

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全国各地に建立された戊辰戦争戦没者の墓石の劣化状態を調査・比較し、石造文化財の劣化傾向についての論文です。 調査されたのは函館、江差、松前、会津、白河、柏崎、小千谷、横浜の8箇所の墓所。 CiNii 論文 -  戊辰戦争戦没者の墓石の劣化状態 https://t.co/QwmR61uA3y #CiNii
渡邊ゆきの「戊辰戦争戦没者の墓石の劣化状態」(『奈良大学大学院研究年報』22、2017年)は、函館、松前、会津若松、白河、柏崎など全国各地の戊辰戦争戦没者の墓(明治元年〜2年頃に建立されたもの)の状態を調査し、保存対策の必要を提言。 https://t.co/wbrUTwtE0p

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