著者
高重 久美
出版者
大阪市立大学国語国文学研究室文学史研究会
雑誌
文学史研究 (ISSN:03899772)
巻号頁・発行日
no.57, pp.68-82, 2017-03

牛込区弁天町の谷森饒男に芥川龍之介が田端から送った葉書がある。『芥川龍之介全集』岩波書店 : 第十七巻書簡I ─ 第二十巻書簡IV(第二刷二〇〇八年五月-八月)、第二十四巻書簡補遺(同一二月)に未収録で、『芥川竜之介書簡集』(石割透編 : 岩波書店 : 2009年10月)の37、古書目録(平成20年12月)に掲載された写真版からの翻刻によって知られる。管見の限りでは、芥川と谷森の交友について論じた先行研究はない。……

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大正13年12月10日、谷森真男が死去。香川県知事などを歴任した官僚。父親は国学者の谷森善臣。高重久美「歴史学者谷森饒男と芥川龍之介」(『文学史研究』57)曰く、芥川龍之介が歴史学者・谷森饒男の父を、誤って谷森真男と書簡に書いている。実際は、真男の甥が饒男らしい。 https://t.co/jM1h2fleki

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