著者
米元 俊一
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 = Memoirs of Beppu University (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.58, pp.119-136, 2017-02

蒸留器の最初は香料蒸留であり、その後酒に応用された。西への流れは香料と酒蒸留がセットで発展したが東への流れは香料蒸留が徐々に少なくなり、特に雲南に入ってからは蒸し器を応用した蒸留器で造った蒸留酒が主になった。現在、世界の蒸留器の伝播・発生においてニーダムの学説が主流だが、東南および東アジアでは調理上の蒸し文化が酒の製造における原料の蒸しに、さらにその延長上で蒸留に応用され蒸留酒が生まれた。蒸留器(特に本格焼酎)の発生にもう一つの別ルートがあったと考える。

言及状況

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@wassy1974 これおもしろいですよ / “CiNii 論文 - 世界の蒸留器と本格焼酎蒸留器の伝播について : 本格焼酎の古式蒸留器の伝播を香料学や調理学の立場から考える” https://t.co/IKUog0mHOB

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