著者
四宮 正親
出版者
関東学院大学経済経営学会
雑誌
経済系 = Kanto Gakuin journal of economics : 関東学院大学経済経営学会研究論集 (ISSN:02870924)
巻号頁・発行日
vol.272, pp.1-15, 2017-07

明治・大正期に輸入外国車の販売代理商が形成され,日本における自動車販売はスタートした。自動車について理解の乏しかった明治末から大正の初めにかけて,輸入車ディーラーはハイヤー事業やバス事業などにも進出して自動車販売事業の不採算性を補うとともに,自動車の用途拡大とその利便性の啓蒙に一役買ったことが知られている。輸入車ディーラーのパイオニア的活動の一つひとつが,わが国における自動車産業の発展と自動車社会の進展に大きく貢献したことは疑う余地がない。本稿では,萌芽期の自動車販売の一つのケースとして,日本自動車の創業とその後の経営について検討し,萌芽期の自動車販売における同社の経営活動の意義について考察を加える。

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