著者
松倉 昂平
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室
雑誌
東京大学言語学論集 電子版(eTULIP) = Tokyo University linguistic papers (eTULIP) (ISSN:13458663)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.e1-e31, 2017-09-30

石川県加賀市塩屋方言は、母音の広狭、子音の有声性といった語の分節音の構造によってアクセント核の置かれうる位置が厳しく制限されるという特徴を有する。語音の構造に加え、語の長さ、語種、形態素境界の位置といった要素も複雑に関与する。これらの特徴は金沢市方言(上野・新田 1982, 1983)など石川県加賀地方の諸方言に広く共通する性質とみられるが、加賀地方南部にありながら子音の有声性がアクセントの分布に密接に関与する点など、従来報告のあった近隣の方言(加賀市大聖寺方言など)との相違点も認められる。論文 Articles

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CiNii 論文 -  石川県加賀市塩屋方言におけるアクセントと語音の関係 : アクセント資料付 https://t.co/u8QQZvFnFa #CiNii

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