- 著者
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竹内 正樹
- 出版者
- 千葉大学教育学部授業実践開発研究室
- 雑誌
- 授業実践開発研究 (ISSN:18848818)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, pp.31-40, 2018-03
[要旨] 学校の体育の授業でのICT機器の活用の多くは「運動観察」を行っている。特にその多くは「運動観察」の中でも「他者観察」を行っている。しかし「他者観察」は学習対象となる運動の初学者にとって難しい行為であり、またその結果を自身の運動改善にうまく反映できないということが見られる。その理由として観察する運動を第三者の視点でしかとられることができないことが問題だと考える。そこで観察する運動を、その運動を行っている本人の目線、一人称視点で運動を観察することができないか検討した。そこで本研究では運動者の視点で運動を観察することが可能なVR(バーチャルリアリティ)を活用し、従来のICT機器を用いた他者観察よりも、より運動感覚に直接作用する他者観察を行うことを目的とする教材の開発を行う。また教材内容は中学校2年生のバレーボールとし、実際に実践を行い、教材の有効性について検証を行う。