著者
竹内 正樹 佐々木 健司
出版者
日本頭頸部癌学会
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.293-299, 2008-10-25 (Released:2008-11-11)
参考文献数
12
被引用文献数
1

頭頸部領域の手術では,露出部である顔面に切開を加えることも多いため,術後瘢痕を目立たなくする整容的な配慮が必要となる。切開線設定は,(1)皺線(Kraissl線)に沿わせること,(2)毛髪線や外鼻,耳介,口唇など輪郭線のある部位では,その境界線に一致させることが原則である。皮膚縫合に際しては,両方の創縁から均等に真皮を引き寄せて創縁の緊張をとる真皮縫合と縫合糸痕を残さない配慮をした皮膚表面縫合を行う。切開から縫合までの過程では,常に皮膚を愛護的に扱う操作を心がける。抜糸後はテープによる減張固定と遮光を行い,変化する瘢痕の経過観察を怠らないことが重要である。
著者
竹内 正樹
出版者
千葉大学教育学部授業実践開発研究室
雑誌
授業実践開発研究 (ISSN:18848818)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.31-40, 2018-03

[要旨] 学校の体育の授業でのICT機器の活用の多くは「運動観察」を行っている。特にその多くは「運動観察」の中でも「他者観察」を行っている。しかし「他者観察」は学習対象となる運動の初学者にとって難しい行為であり、またその結果を自身の運動改善にうまく反映できないということが見られる。その理由として観察する運動を第三者の視点でしかとられることができないことが問題だと考える。そこで観察する運動を、その運動を行っている本人の目線、一人称視点で運動を観察することができないか検討した。そこで本研究では運動者の視点で運動を観察することが可能なVR(バーチャルリアリティ)を活用し、従来のICT機器を用いた他者観察よりも、より運動感覚に直接作用する他者観察を行うことを目的とする教材の開発を行う。また教材内容は中学校2年生のバレーボールとし、実際に実践を行い、教材の有効性について検証を行う。
著者
水木 信久 河越 龍方 大野 重昭 目黒 明 竹内 正樹 REMMERS Elaine F.
出版者
横浜市立大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

ベーチェット病を対象としたゲノム解析により、HLAクラスI分子に提示前のペプチドのトリミングに関与するERAP1(endoplasmic reticulum aminopeptidase 1)が、ベーチェット病の発症リスクに対して、ベーチェット病の強力な遺伝要因であるHLA-B*51と遺伝子間相互作用を示すことを見出した。サルコイドーシスを対象としたゲノム解析では、日本人のサルコイドーシス患者と相関を示すHLA-DRB1アリルおよびHLA-DQB1アリルを明らかにしたとともに、HLA-DRB1およびHLA-DQB1の近傍に位置するBTNL2遺伝子と疾患の相関性も明らかにした。