著者
髙野 美穂 坂入 洋右 中澤 史
出版者
法政大学スポーツ研究センター
雑誌
法政大学スポーツ研究センター紀要 = 法政大学スポーツ研究センター紀要 (ISSN:21879168)
巻号頁・発行日
no.36, pp.15-19, 2018-03-31

本研究はスポーツの緊張場面における重心動揺と心理状態の関係について検討することを目的とした。大学生サッカー選手30名を対象として,快適な緊張と不快な緊張の喚起を含めた3 つの条件を設定し,それぞれの心理状態と重心動揺の関係について分析を行った。その結果,ペナルティーキック時の不快度が高い緊張場面において,不安が大きい選手ほど重心位置が後方にあるという相関関係がみられた。さらに,不快度が高い緊張場面では,快適な緊張場面よりも肩周辺の筋が緊張していることが明らかになった。また,特性的な不安が大きい選手の重心動揺は狭い範囲を細かく動き,重心位置は後方・左寄りであるという特徴が明らかになった。

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心理状態と重心動揺 ✅ペナルティーキック時の不快度が高い緊張場面において,不安が大きい選手ほど重心位置が後方にある ✅不快度が高い緊張場面では,快適な緊張場面よりも肩周辺の筋が緊張している https://t.co/0NkzsIfar1

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