著者
李 為
出版者
京都産業大学マネジメント研究会
雑誌
京都マネジメント・レビュー (ISSN:13475304)
巻号頁・発行日
no.32, pp.261-275, 2018-03

本稿は大学生のキャンパス規範意識の事実関係を把握するために,2016 年4 月入学の経営学部一年生を対象に行った実態調査の分析結果である.キャンパスにおける規範意識に関する自己認知の測定尺度を用いて,質問紙調査を行い,性別や社会規範の意識について分析し考察した.調査結果について初歩的な統計分析を行った.その結果,授業中の私語,授業への出席,キャンパスでの喫煙,脱法ハーブの使用,未成年飲酒と喫煙の経験者数は男女間に有意な相関関係がみられた.性別では,男女共に未成年飲酒と未成年喫煙に対する意識は,規範意識によるものではなく,健康意識によって判断される傾向にある.さらに男子学生は女子学生に比べて未成年飲酒と喫煙の経験者数の割合が高く,規範認知では大学生の意識の低さが目立っている.これらのことから,大学生初年次への規範教育は重要であり,キャンパスの規範意識を高めていく教育環境作りの必要性を示唆する.1.問題提起2.社会規範に関する一般的記述3.調査の目的と概要4.考察:規範意識の空間表象5.結語

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こんな論文どうですか? 大学生の規範意識に関する調査 : 経営学部一年生の事例を通して (経営学部開設50周年記念号)(李 為),2018 https://t.co/FOWEgMPXzi

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