- 著者
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荊木 美行
- 出版者
- 皇學館大学文学部 ; 2009-
- 雑誌
- 皇學館大学紀要 = Bulletin of Kogakkan University (ISSN:18836984)
- 巻号頁・発行日
- vol.56, pp.1-45, 2018-03
『日本書紀』は『古事記』とならぶ貴重な古典として、古来、多くの研究者によって、その研究が進められてきた。そうした研究の成果は、校訂本・読み下し文・現代語訳の作成や注釈といった形で世に問われてきた。とりわけ、明治以降は、洋装本の普及と相俟って、『日本書紀』のテキストの出版が盛んにおこなわれ、昭和前期には複数のものが相次いで刊行され、大いに普及した。これらテキスト・注釈書の発行が記紀研究の進展と関係することは云うまでもない。小論は、明治以降に刊行された『日本書紀』の原文・読み下し文・現代語訳・注釈を網羅したリストで、これによって、近現代における『日本書紀』研究の歩みを俯瞰しようとしたものである。