著者
桜井 芳生
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, 2015-10

「社会学の危機」をめぐる論調のなかで、注目に値するもののひとつが、コスミデス・トゥービーによる、「標準的社会科学モデル(SSSM)」批判の議論だろう。彼らは進化心理学を基盤とし、自然科学と社会科学とをつなぐ試みを提唱した。社会学の伝統にある中核部分が、近代科学についてのある種の思いこみによって、不当に軽視されたきたのであるが、その部分を、まさに、現代ダーウィニズムを援用することで、再評価することができるのではないか、ということを、本稿で筆者は示してみたい。その中核部分とは、理解社会学的方略である。まさに現代ダーウィニズムを援用することで、理解社会学をはじめとする社会学的方略への、懐疑が、かなり軽減し・異なった様相でみえてくるということを示してみたい。

言及状況

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標準社会科学モデル批判が正しい→じゃあ志向姿勢に望みないですね。 内観の議論とかよく分からんが、道具主義的な「意図のスタンス」と進化論的説明は社会的インタラクションを説明するのにイイ感じ→ハイダーとかの仕事を再評価したかったんですか? https://t.co/aQHJqFvi83 #CiNii
うっ…… CiNii 論文 -  「社会学の危機」から、「バイオダーウィニスト」の「理解」社会学へ https://t.co/aQHJqFvi83 #CiNii

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