著者
彭 沢周
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.p823-848, 1975-11

福沢諭吉と康有為はいずれも近代啓蒙思想家であった。日本と中国との近代史に占めるこの二人の地位は、いうまでもなく、きわめて重要であった。彼らの維新変革思想などについて、多くの人たちがたえず研究している。しかし、彼らの変革思想中における経済立国論、ことにそれらの比較と、両者の異同を明らかにする研究は、まだ未開発のままだといえる。本稿は福沢と康が資本主義国の経済体制をとり入れてそれぞれの維新変革をはかったことについて書いたものである。その主たる目的は、両者の経済変革思想から維新変革の過程に現われた彼らの現実主義と理想主義とを追求しようとするものである。

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