著者
竹井 巖
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.46, pp.1-18, 2019-03-31

江戸時代の加賀藩では、「手木足軽」という職制があった。この手木足軽は、藩の庭園管理を主務とし、藩の荷物運搬にも携わっていた。この足軽は、「大男」で「剛力」であることが資質として求められ、「剛力」に関する特異な逸話も伝えられている。特筆すべき事として手木足軽は、金沢城の玉泉院丸庭園にあった雪を貯蔵する「氷室」の管理維持を担当しており、藩の雪氷利用を担当する技術職集団であったことである。この「手木足軽」と「氷室」について、加賀藩資料の関連記事を整理して論じた。

言及状況

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加賀藩から将軍へ氷を献上したという話があるが、その保存、運搬を担った手木足軽の話。庭園管理もするので怪力、大男が条件で召し抱えの時に試験がある。50貫、80貫(300kg) を持ち上げた逸話とかある。「戦場にては長巻とて太刀を持ち力戦する身分」面白い  https://t.co/rd8M2X78IR

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