著者
土平 博
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 = Memoirs of Nara University (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.47, pp.55-63, 2019-02

本報告は、桑山氏によって築かれた陣屋ならびに陣屋町の形態をみたうえで、桑山氏改易後の史料を検討しながら、永井氏の新庄について検討し、新庄陣屋と「町」の形態について明らかにしていくことが目的である。桑山氏新庄藩の陣屋および侍屋敷の配置を絵図、地籍図、空中写真等を用いて地図上で復原する作業を行い、同氏改易後の陣屋および侍屋敷の扱いについて、史料分析を通じて考察した。桑山氏は陣屋・侍屋敷・町屋敷を計画的に配置して一体化させた陣屋町をプランとして考えていたことが理解できる。しかし、桑山氏改易後に入封した永井氏は、新庄に陣屋を構えておらず、それに付帯していた侍屋敷も取り壊されていたと考えられる。その跡地は農地へと転換された。その結果、桑山氏による計画的な町屋敷のみが残り、周辺地域の在郷の町として存続していったことが明らかとなった。

言及状況

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こちらの論文、興味深いことが書かれています。永井氏は改易された桑山氏の後を受けて大和新庄藩主となり、幕末期に櫛羅に移ったとされていますが、新庄に永井氏陣屋は存在せず、葛上郡松本村にあったのではないかとされています。櫛羅藩、実に謎の… https://t.co/uEYcUzF3YY

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