- 著者
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梅田 克樹
- 出版者
- 千葉大学教育学部
- 雑誌
- 千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.339-342, 2019-03
[要約] 本研究は,大学生が自県に対してどのような地域認識を有しているのかを,「お国自慢」の調査を通じて明らかにした。調査対象とした学生は,千葉県出身の千葉大学教育学部生のうち,事例主義と方法主義を重視した平成10年版学習指導要領下において小中学校の地域学習を受けた世代である。調査の結果,次の諸点が明らかにされた。(1)「東京大都市圏ならではの住みやすさ」や「自然環境の豊かさ」など,居住地としてのバランスの良さを挙げた学生が多かった。(2)第一次産業についての回答が多くみられたのは,景観面で重要であり,日々の食生活にも直結するためと考えられる。(3)学生の食生活や余暇活動のあり方が,地域認識の形成に強く影響していた。(4)副読本「ちば・ふるさとの学び」の存在は,「第一次産業」や「成田空港」などの回答に影響を及ぼした可能性がある。