- 著者
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王 嵐
危 龍華
- 出版者
- 平安女学院大学
- 雑誌
- 平安女学院大学研究年報 = Heian Jogakuin University Journal (ISSN:1346227X)
- 巻号頁・発行日
- no.19, pp.65-74, 2019-03
昔から、松は日本人の生活や文化に大きい影響を与えてきた。文学、哲学、庭園のデザイン、芸術だけでなく、飲食習慣、人の生き方にまで松文化の烙印を残した。松を崇拝することは、大体三種類に分けられる。すなわち、松全体、松葉、松明に対する崇拝である。その原因には、松は伸びやかで、風雪にも耐える。その性格は日本人の自然観に合うと言え、いろいろな神話伝説も松をより一層神格化した。中国からの影響も無視できない原因の一つと思われる。そこには主に中国伝統文化の伝来と、中日両国の風俗における類似性が含まれているのである。本稿は日本祭祀の側面から、松が日本人の生活や文化に大きな役割を果たしてきたことを論じ、その原因を考察する。