- 著者
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武田 知己
- 出版者
- 大東文化大学法政学会
- 雑誌
- 大東法学 (ISSN:02870940)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.2, pp.59-92, 2019-03
敗戦後、日本の国際連合加盟を推進した指導者たちの議論を、国際秩序論(国際秩序観)を背景に分析し、新国家建設のための指針として読み直す。本稿では、吉田茂と重光葵の議論を取りあげた。吉田は大国思考・冷戦思考に裏付けられ、自由主義陣営の大国としての日本をイメージしつつ、日本の国際連合加盟戦略を論じた。た議論を展開しているが、重光はアジアの勃興に強い関心を示した。それは、重光が全権代表として論じた日本は東西の架け橋となる得るという外交理念の背景となった。