著者
杉江 雅彦 Masahiko Sugie
出版者
同志社大学商学会
雑誌
同志社商学 = The Doshisha business review (ISSN:03872858)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.899-915, 2020-03

中世ヨーロッパでは、聖書の教えに従って利子付き貸付は認められなかった。しかし都市化による貨幣経済の浸透で資金需要が増加し、利子付き貸付を認められていたユダヤ人金貸しだけでなく、キリスト教徒の金貸しも現れて高利を貪った。その影響で、家計費の不足分を借金に依存していた貧困者や女性が苦しめられた。これを救ったのが托鉢修道会である。修道会は慈善活動の一環として、低利の公益質屋の開設を推進した。これらの多くが後に貯蓄銀行に発展し、あるいは公益質屋としても現存している。同志社大学商学部創立七十周年記念論文集(Special issue in commemoration of the 70th anniversary of the Faculty of Commerce)

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