著者
大津 尚志 Takashi OTSU
出版者
武庫川女子大学大学院文学研究科教育学専攻『教育学研究論集』編集委員会
雑誌
教育学研究論集 (ISSN:21877432)
巻号頁・発行日
no.15, pp.36-44, 2020-03

文部省(現、文部科学省)が1988 年4 月から「校則の見直し」を指示している。その方向性は本稿執筆時(2019 年)まで変わりない。近年「校則」に関する議論が再び高まっている。「黒染め」という新たな問題も生じて、訴訟も提起されている。本稿では「校則」の歴史について判例史を含めてふりかえる。さらに1988 年におこなわれた「校則」の実態調査に比して、本稿執筆時(2019 年)の調査を行い、その調査結果報告を約30 年の間の比較視点を交えながら記述するものである。「校則の見直し」はある程度すすんでいること、「校則」の改訂にあたっては「生徒の意見を聴取する」方向には依然としてすすんでいないことなどが、新たな知見としてうかびがった。

言及状況

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"校則という学校自治のルールに関して、自分たちのルールを自分たちで考えてつくる機会が十分保障されていない""18 歳選挙権が導入されているなか、民主主義の担い手を育成するという面で不十分な点" →ブクマ。

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