著者
中袮 勝美
出版者
天理大学
雑誌
天理大学学報 = Tenri University journal (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.1-28, 2020-10

バルバラの代表作のひとつで,「独仏和解の歌」としても知られるGöttingenには,フランス語版のほかにドイツ語版(1967年)があり,作者は後者にも格別の愛着をもっていた。小論では,これまで十分な光が当てられてこなかったドイツ語版の成立を,独仏文化交流史における興味深い事例として捉え,さまざまな立場でドイツ語版LPの成立に関与した人々の具体的なやりとりを観察することで,1960年代半ばの西ドイツのポピュラーソング界におけるフランス志向について考察した。また,小論の後半では,バルバラがステージで初めてドイツ語版を披露したゲッティンゲンでの「凱旋コンサート」が実現した経緯をたどるとともに,バルバラが書いたオリジナルの歌詞とブランディンの訳詞を比較し,訳詞の特徴と訳者のねらいを明らかにした。

言及状況

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CiNii 論文 -  バルバラの『ゲッティンゲン』(2)ドイツ語版(1967年)およびその成立に関わった人々 https://t.co/62Kjq9SCXr #CiNii

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