著者
外池 智 TONOIKE Satoshi
出版者
秋田大学教育文化学部附属教職高度化センター
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 Bulletin of the Center for Educational Research and Practice, Faculty of Education and Human Studies, Akita University (ISSN:24328871)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-13, 2020

「本研究の目的」に代えて,以下本稿の概要を述べる.本研究は,2009(平成21)年度から推進している戦争遺跡に関する研究1,2012(平成24)年度から推進している戦争体験の「語り」の継承に関する研究2,2015(平成27)年度から取り組んでいる継承的アーカイブを活用した「次世代の平和教育」の展開に関する研究3の継続研究であり,さらに2018(平成30)年度から取り組んでいる地域の継承的アーカイブと学習材としての活用に関する研究4の一端を発表するものである. 戦後74年の歳月が経ち,戦争体験を語れる終戦時の年齢を仮に10歳とすれば,もはやその人口は全人口の5 %以下となった.こうした状況の中,あの貴重な体験や記憶を残し,継承していこうとする試みが続いている.また教育現場においても,直接的な戦争体験の「語り」ではなく,そうした継承的アーカイブを活用したいわば「次世代の平和教育5」と呼ぶべき実践が次々と展開されている. こうした状況を踏まえ,本稿では,戦争遺跡の学習材としての活用について,特に今回は館山市の事例を取り上げたい.

言及状況

外部データベース (DOI)

Wikipedia (1 pages, 1 posts, 1 contributors)

収集済み URL リスト