著者
浜畑 圭吾
出版者
佛教大学国語国文学会
雑誌
京都語文 (ISSN:13424254)
巻号頁・発行日
no.29, pp.105-119, 2021-11-27

八坂系平家物語の一種である城一本平家物語は、その刊記に城一ゆかりの平家物語であるという伝承を記す伝本である。現在では城一に仮託したものと考えられているが、そうした権威を利用して、新しい平家物語を創り出そうとしたものとして注目される。 本稿では『源平盛衰記』から取り込んだと思われる「髑髏尼物語」をとりあげた。『盛衰記』で設定された重衡救済物語の文脈から切り離し、六代物語との連関を深めるために、処刑された若君の前景化を進める城一本の形成過程を明らかにした。

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“CiNii 論文 - 城一本平家物語における「髑髏尼物語」の形成” https://t.co/3andcfSCMy ※本文リンクあり

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