- 著者
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氏家 愛子
長谷部 洋
千葉 美子
柳田 則明
- 出版者
- [日本食品衛生学会]
- 雑誌
- 食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.6, pp.163-169, 2007
- 被引用文献数
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11
食品中のサッカリン(SA),ソルビン酸(SOA),安息香酸(BA),パラオキシ安息香酸エチル(PHBA-Et),同イソプロピル(PHBA-isoPr),同プロピル(PHBA-Pr),同イソブチル(PHBA-isoBu)および同ブチル(PHBA-Bu)について,超音波および振とう抽出を前処理に用いたHPLC-PDAによる一斉分析法を検討した.抽出溶媒に,アセトニトリル-水(1 : 1)を使用した添加回収率は 78∼120% であり,従前の方法で回収率の低い傾向が見られた魚介類乾製品のSAは96%,高タンパク質食品のPHBA-Esは86∼89%,高油脂含有食品のPHBA-Esは 80∼92% と大幅に改善できた.本法の定量下限値は10 μg/gであった.また,これらの同定法として,LC/ESI-MS/MS-MRM分析について検討を行い,ネガティブモードでのプリカーサーイオン>プロダクトイオンを用いて同定できた.HPLC分析での保持時間が近接する異性体のPHBA-isoPrとPHBA-Pr, PHBA-isoBuとPHBA-Buも分別して同定可能であった.