著者
村松 保枝 赤坂 信
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.459-464, 2009
被引用文献数
1

町並み保存は、地域の歴史的・文化的資源を保存し活用しようとする取り組みである。1970年代以降の妻籠にはじまり、地方小都市や農山漁村における愛郷運動や地域振興としての観光化によるまちづくりの源流として広がり、現在では全国的な展開を見せている。こうした町並み保存によるまちづくりの特徴として、住民主導か地方自治体主導かによらず地域の運動であることが挙げられる。そのため、地域の歴史経緯に基づく物的・人的資源の実態に即した工夫が試みられ、各地域で特色ある町並み保存が展開されてきたと言えよう。本研究では、地域の町並み保存団体の設立年代と保存の対象と動機に着目し、地方自治体や国による制度や条例の制定を含む社会背景とともに展開してきたプロセスを明らかにすることを目的とした。

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